タイトル イケメン行商人ヤン・バスク完結編

プロローグ(???視点)

にわか雨の中には一人分の足音、長い黒髪を纏めた女性が歩いていく。
それはどこか虚しく、大切な何かを失った表情をしている。
唇が微かに動き、小声でこう聞こえた。
?「ごめんさい」

「選んだ道」

ディアス視点

3月1日まであと1週間
様々な思考であのオヤジの行動を阻止する計画を企ててみたが
未だにピンとこねぇ、普通に断るのも無理だし
洞窟もヘタすりゃ崩れてしまう、そうなればアイツ(バスク)も困るだろう。
考えすぎて期間があと3日を過ぎる頃
最後にたどり着いたのは、まず敵を知ること
家主の風を読む力も、アイツの話聞いても
わからねぇ部分がある。

なので、家主と俺たちは今、オヤジを調査する為にオヤジの街に侵入していた。
街中なら、旅人になりすまして調査できる。
どうやら、リギョンは大金持ち言うだけあって
有名人で、その名を知らない人は誰一人いない。
もちろん、大きな屋敷と、銅像はお約束だな。
おいおい、こんな渋い顔立ちなのか。
也の歴史の教科書に載っていそうな感じだ。

也「ねぇ…サモ、バッ君に言わなくてよかったの?」
いいんじゃねぇの?情報収集くらい。
サモ「時間がないんだ、そんなこといちいち考えていられるか!!」
そう、俺たちは急いでいる。
ディ「おい!誰か屋敷から出てくるぞ!!」 

俺たちの正面に現れたのは、紳士風の服を着た男性だ。
銅像とはまた違う、というより別人…ってことはオヤジじゃねぇな。
デ「おい、也、あのオッサンにオヤジのこと聞いてみようぜ?」
也「え、うん」
サモ「也、隠れるぞ」
也「え、うん?」
おい、家主?
俺たちが隠れる理由なんてねぇだろ?
そう思いながら、俺と也は家主に誘導され、路地裏まで走った。
也「…やっぱり、あの人がリギョンさん?」
は?全然銅像と違うだろう、ここだけの話ブサイクだ。
サモ「間違いない、それよりほら」
目でサインする家主に合わせて見えたのは。
長くて黒い髪を纏めた女性の姿が映っていた。
それがなんだというのか。
也「あ…リギョンさんの奥さん」
サモ「ある理由で街を飛び出したらしいが、なぜここに戻ってきたのかわからない。」
俺もわからねぇ、お前らの会話すらな!!
一人出遅れてることに不満だが、今はいい。
也「どうする?」
隠れる訳も知らないまま、立ちすくむ。
サモ「ディアス、隠れる理由なんて一つしかないだろう」
也「うう、金持ちの力って恐ろしい」
は?一体何を言って…。
リ「安心したまえ、不法侵入ではないぞ?」
おお!?さっきのブサイクが今俺たちの背後に立っている??
どうやら、この街に入っていた時からマークされていた。

サモ「用件はわからないが…断る」
リ「はは、まだ何も言ってないじゃないか、なかなか察しがいいお嬢さんだ」
向けられる銃口、ありとあらゆる所にあるカメラ、
おまけに魔術が使えない空間を生み出している。
俺が出ればなんとか武器破壊まではやり遂げるが
それは、アウトサイダーだということを知らせることになる。
とりあえず、用件を聞こう。
也「あの、私たちに何か?」
リ「手荒れなことしてすまないね、噂では君は魔王の器と聞いていたもんだから伯父さん怖くてね」
也「あ、すみません、魔王はもういないので安心してくだい」
サモ「悪魔はいるがな」
也・デ「おい!!」
リ「はは、実に面白いお嬢さんだ、単刀直入に言おう、私専用の護衛として迎えたい」
サモ「断る」
也「ごめんなさい」
無理だろ、こんなブサイクとずっと一緒にいるくらいなら死んだほうがマシだ。
リ「そうか、残念だね、この街にはガーディアンがいなくてね、
檻の中にいれることはできないから、ここで死んでもらおうか」
…俺の声聞こえていないよな?
そろそろ俺の出番かと思いきや
突然上空からワイヤーが降ってきて
也と家主を巻きつけては引っ張られ
建物の屋根まで飛ばされた。
リ「なに⁉️」
そのワイヤーの持ち主は、バスクだ。
バ「やってられねぇ、友達だと信用した僕が馬鹿だった」
リ「お前、邪魔する気か!」
下からオヤジが怒鳴っては
銃口はこっちに集中した。
バ「点できないくせに」
今までのアイツとは思えない口調と意外な言葉を耳にした。←耳ねぇけど(笑)
まさかのまさか、セピアマルーンか?‼︎
也「バっくん、どうしてここに?!」
サモ「也、とりあえず話は後だ」
そう、ここでならライトゲートは使えるだろう。
そう思い立った家主は即座に呪文を唱えた。
光が俺たちを包み込む。
也「…れ?」
也の反応と共に俺も気がついた。
遠くから見えていた黒髪の女性がこっちを向いて微笑んでいたことを。

光が示す位置は、スウ民族の村。
無事到着すると、アルエとスウの笑い声が聞こえた。
バ「………」
ア「あ、バっくんにみんなだ。おかえりなさい。」
スウ「おかえりなのなの」
也「たっただいま。」
サモ「なんだ、このケーキに辛子を乗せたような感覚は?」
また、例えが独特だな家主。
バ「もうわかっただろう、あの人は目的の為なら嘘もつくし、殺害もする」
そんな人間なんだと言うアイツの顔は
見ていられない程に悲しそうだった。
也「成す術はなしなのかな」
バ「…もう僕たちに関わらないでくれないか?」
サモ「いいのか?まだ解決できる手立てはないのだぞ」
ア「バっくん」
言いたい事は何となくわかる気がする。
バ「君達のこと信じられなくなったから」
この言葉を最後に、アイツは場所を外した。
長「喧嘩でもしたのかえ?」
ア「何があったの?」
軽く説明をする也と家主、リギョンの脅威に言葉を失った。
ア「きっと怖かったんだよ、バッくんは」
アイツは俺の正体も知らないから
あのまま来なかったら死んでしまったんじゃないのか思ってたりするんだろうな。
サモ「とりあえず帰るか、腹減ったし」
その後もろくに会話もせず
俺たちは家主の家に帰った。

そして、何気なく過ごしている内に
残り1日を切っていた。
このまま何も触れずにいた方がいいのか?
そんな疑問はひとつのベルが打ち消した。
也「万屋のお客かなちょっと出てくる」
サモ「ふむ、一応服着替えてくるぞ」
ア「私は部屋に戻ってるね」
パタパタとそれぞれの足音が鳴る。
俺は也の後を追った。
也「はい、どちら様ですか?」
ドアを開けると、そこには見たことのある顔が。
?「こんにちは、万屋さん」
也「え?」
?「私はリギョンの婚約者、ルティリアです」
異大陸だぞここ‼︎
まさかの客に也も固まってしまっていた。
ル「お客としてお話してもいいかしら?」
おい!也、言ってるぞ。
也「あ、はいどうぞ」
平常心に戻った也は、目の前にいる女性を家の中に入れた。
これでいいのか?

ルティリア視点

万屋さんに案内されたのは
4.5程の和室、ちゃぶ台にはお茶と和菓子が乗せられていた。
也「あの、お話しとは?」
私は全て話さないといけない。
バスクの為に、あなた達の為に
そして何よりリギョンの為に…。
少し溜息ついて、深呼吸する。
落ち着いて、そう落ち着いて。

?「あの、その前に他の人達も呼んでもらえないかしら?」
サモ「ふむ、わかった」
襖の開く音が優しく、歩いていく音も小さい。
?「万屋さん、あの人大人しい方ですね」
也「人見知りなだけですよ、慣れればわかります」
本性がと言い苦笑いした。
数分後、ここにみんなが揃ったので
お茶を少し含み、話を始めることにした。

あれは忘れもしない、まだリギョンの兄とその奥さん、そして幼いバスクがいた時のお話。

私は、お金はその人自身の努力の成果だと
親に教わり育てられた。
お金の大切さも知っている…つもりだ。

仕事の苦痛で参っていたところを
リギョンに助けてもらい
私は恋に落ちた。

単純だけれど、運命を感じたのだ。

二人が婚約するまでは
1年程かかったが、私の仕事もようやく落ち着いて
穏やかな日々が始まる…はずだった。

ある日のこと、リギョンの兄さんの家庭に子供がいることを知った。
年賀状の写真で映った少年は小学3年生の名札をつけていた。

可愛い男の子、名前はバスク。

ル「もっと早く言ってくれればいいのに」
憧れながらも、自分のことのように嬉しかった。
私もいつかは子を、リギョンとの間に子を宿す時がくるのだろうと夢を見た。
今思えば、その新年からリギョンの人柄は変わっていった。

リ「俺より貧乏のクセに、先に子供産みやがって」
何が気に食わないのか、兄さんの幸せを喜ばなかった。
リギョンはお金持ちだから、何でも手に入る。
原因はそれが何でもじゃないことを知ってしまったからか。

ル「焦らずにいきましょう、私はずっとあなたの傍にいますから」
いつの日にか私たちにも子供ができますよと微笑みかけた。
なのに…。
リ「今じゃないとダメなんだ!!兄を見返す為に今まで頑張ってきたというのに!!」
リギョンの怒りはおさまらなかった。
そんなに大切なことなのか。
しばらくそっとしておいてあげようと私は私室に戻った。
落ち着けば、また元の大好きなリギョンに戻ってくれる。
そう、信じて。

そして、1週間程の月日が経ち
会話も徐々に増えてきた頃
あの事件が怒った。

リギョンの兄さんとその奥さんが
不治の病で倒れてしまったのだ。
リギョンも私も、何度か見舞いに行ったけれど
回復の余地はないと医師が言っていた。

その時からバスクは家で預かっていて
リギョンの兄と奥さんの命が絶たれる前に
リギョンに遺産の継続をお願いしていた。
この先、バスクを育てていく為に使ってほしいという願いを込めて
二人は他界へと行ってしまった。

そして、リギョンとバスクとの3人の生活が始まった。
子育ては憧れていたものの、こういう形になると少し複雑だ。
まずはバスクに受けいられるように接しないと。

始業式の合図と共にバスクは学校に行き
帰って宿題をして、時間があれば友達と遊ぶ。
それが学生生活として当たり前だと思っていた。

だが…リギョンの教育論により
そんな日常が崩れ落ちた。

損得感情? 製剤力の養い方? 人を寄り付かせる技術?
小学生に教えることなのか…疑問がたえなかった。
友達の情報を集め、自分より貧乏な友達との交際も禁止。
バスクを孤独に追い詰めた。

バスクの本当のご両親がいる時が
この子にとってとても幸せなことだったんだと
そう感じた。

それから数年、私はこれ以上バスクを見ていられずに
この街を出ようと決心した。
バスクを残して。

今となれば、あの時バスクを置いていって去った自分が許せない。
連れて行けばすぐにリギョンに捕まると
そう思ったのだろう。

也「………」
軽蔑の視線を感じるけど、それは仕方のないこと。
私も自分が憎いのだから。

サモ「…で、依頼は?」
そう…ここからが本題。
まっすぐ見つめて話すわ、真実を。


私は一人で世界を彷徨い、多くの人と接して
その人たちのおかげで今もこうして生きている。

そこで知ってしまった、リギョンの過去がいくつかある。

まず一つ、リギョンの兄と奥さんは
リギョンに毒殺されていた。
証拠の書類と写真は
エンタシスのエージェントに入手してもらった。

デ「おいおい、マジかよ」

あとそのさらに過去、彼は多くの詐欺会社と絡み
貧しい住人からお金をだまし取っていた。
その証明も同じエージェントが調べてくれた。

彼は生きていくために努力してお金を得たことなんて
ないのかもしれない。

也「…最低」
サモ「それで、今もリッチ気分で生きているのか」
ア「依頼ってもしかして、捕まえるってこと?」
それならガーディアンに頼めばいい。
当たり前の言葉を告げられたが
そういう訳にはいけない理由があった。

サモ「あの街では、派遣されたガーディアンは奴の駒…なのか?」
察しのいい、魔術師さんだ。
そう、彼は完全犯罪を成し遂げようとしている。
その為なら手段を選ばない。

ル「3月1日のことも知っています、村ごと買い取るという話」
也「まぁ、そんなとこです」
ア「どうしよう、もう明日のことだよ」
サモ「一番早いのが即時処刑、スカイランド行きだな」
デ「また大胆だな家主」
ル「いえ、あなた達に頼みたいのは
捕まえるまでの私の護衛のみです」
あなた方の手を汚す訳にはいかないので。

也「わかりました、その依頼受けましょう」
お金は無傷で達成できたら、10万CB。
私とバスクとスウさん達が怪我をしてしまったら0CB。

万事屋はそう提示した。
私は同意書のサインをした。

そして、3月1日当日。
あの村を目指して私と万事屋御一行は
洞窟の入口まできていた。

そこにはすでに先客がいた。
リギョンとスウ民族の長と住人、その少し後ろにはバスクの姿。
そしてリギョンを取り囲む、リギョン兵が13人。
洞窟の面積を埋め尽くしていた。

私達は身を潜めて
二人の話を聞くことにした。

長「何回お願いされてもこの村と民はわたさん!!」
リ「ほら、こんなに沢山の飴があれば
毎日飴食べ放題だぞ?」
バ「いい加減諦めたらどうなんだ、伯父さん」
子供染みた会話が続いている。
あの人は、諦めないだろうし
もちろんそれは
バスクとスウさんも同じこと。

ふと、つんつんと、背中を突かれた。
振り向くと也が無言でジェスチャーする。
也「どのタイミングで捕らえますか?」
多分こう言ってるのだろう。
本当はいつでもいい。
まだ可愛げな会話の内に手を打つべきだろう。

スッと立ち上がり、万事屋に微笑みながら頷き。
声を出す瞬間
リギョンは胸ポケットから
リモコンのような物を取り出した。

長「なんだ?そのボタンは。」
ククククと玩具を手にした子供のような笑い声が聞こえる。

リ「言うこと聞かない悪い子の為に
あらかじめ村に爆弾を仕掛けておいたのだよ」

長「なにぃ?‼︎いつの間にそんなことを」
スウ民族達は慌てて村に戻ろうとすると
バスクが長の肩を軽く叩いた。
長「何を落ち着いている?!一大事じゃ!」
この話は本当なのか?
少し考えたが。
サモ「ルティアさん、あの者はこれ以上先に進んだことはない…と風が言っている」
後ろから魔術師さんが教えてくれて確信がついた。
バ「嘘だよ、僕達がここにつくまでに隅から隅まで調べたのだから」
まぁ、念には念を入れて調べてくれてるけど。
交渉を成立させる為なら平気で嘘を吐く。
私はこんな人を好きになったのかと思うと
恥ずかしくて、悔しくて、自分を殴りたくなる。
なんとしてでも責任とらないと。
幸いまだ私がいることに気づかれてない、
周りを見渡すと兵士の数は13人。
青銅の鎧に短剣、拳銃を持ち
その内の一人が何やら大きなタンクを背負っていた。
初めは飴でも入っているのかと思ったが
そのタンクに見覚えがあった。
そう、不治の病を引き起こす毒ガスだ。
証明写真に確かあった。
もし、アレを吹き出すスイッチをリギョンが持っていたとしたら大変だ。
断言はできないけど、とりあえず予測も含めてそのことを万屋に相談した。

私は指導者ではない、そもそも下の方が向いていると思う。
あとは彼女らに任せておくとしよう。

サモ「よし、これでいこう」
しばらくして、万屋の三人が話しあってから
也さんが私を見て、真剣な顔つきで小さく、尚且つハッキリこう告げた。
也「ルティアさん、リギョンさんの罪を暴くタイミングはいつでも大丈夫です。
私達が必ずあなたとバッくんやみんなを守ります。」
その言葉の重みを噛み締めたような強さを感じた。
この人達は、信用して命を預けてよさそうだよさそうだ。
伊達に万屋をしていないなと笑った。
そして、そんな子達とバスクが友達で良かったと心から思った。

私は、2分後に行くとだけ告げて
視線をリギョンに戻した。

彼女達も早速行動に入っていった。
この洞窟を知り尽くしているんだろう。

リギョン達の話は、まだ幸い穏やかな会話のままだった。
まるで、武力を出し惜しみしてるかのように。
バ「なぁ、もう帰ってくれないか」
リ「長さんよ、それじゃあ、良いプランがあるんだが」
長「どうせ、聞いても無駄じゃろうが」
リ「そんなことない、きっと気にいるはずだ」
バ「はぁ、もう帰るぞ長、伯父さんの話に付き合うことないんだ」
リ「お前は黙っとれい!村に転送装置をつければ、仲間とはぐれることなく幸せに暮らせるだろう」
転送装置?
長「もしや、スウ粉をそれで配るとな」
機械任せのプランはバスクの立場をなくす。
それに、送るといっても、あの人の所だけ。
今までのバスクと接していたお客さんが悲しむプランだ。
長「それは、大勢の人にスウ粉を知ってもらえるかえ?」
リ「もちろんだ、だから毎日指定したスウ粉を転送するのだ!!」
バ「駄目だ長、送ったとしても
伯父さんが全部独り占めする!!」
リ「何を勝手な!もちろん、大勢の人達に恵むことを考えている」
目が泳いでますよ?
バ「信じちゃ駄目だ、長!!」
長「そうじゃな、まずその機械を入れ込む自体無理な話じゃ。」
リ「ぐぬぬぬぬぬ」
バ「長点、よしこれでわかっただろ伯父さん
さぁ、諦めて帰ってくれ!!」
リギョンの顔が歪み、そろそろ話し合いじゃ済まないような雰囲気になったような気が。
もう行くべきな気がして
兵士の前に現れた。
兵士「な、なんだお前?」
近くで見て気がついたのは
守というシンボル。
元ガーディアンだろう。
ル「あの人の婚約者であり、あなた方を取り締まる者です」
証拠の書類と写真を取り出して訴えた。
リギョンの罪の全てを本を読むかのように。
途中、リギョンもこちらに気づき振り向いたが、御構いなしに続けた。
リ「なかなか良い作り話をするじゃないか」
やはり、否定するか。
こんなにも証拠があるのに
焦りひとつしないのは何故だろう?
バ「あ、あなたは…ルティアさん?」
スウ「誰だ?一体??」
バ「母代わりに育ててくれた人だよ」
ル「ごめんなさいバスク。あなたには沢山辛い想いをさせてしまいました。」
謝って済む問題じゃないのは
初めから十分承知している。
バスクも私を前に笑みを浮かべることはなかった。
無表情で、視線を逸らさずに彼はこう言った。
バ「ほんと、大人って無責任でセコイよな」
言われて当然の言葉、私は何も言えずにただ頷いた。
リギョンは、堂々たる振る舞いで
右手を掲げて、何やら兵士に合図をした。
リ「どうやら、ガキには大人の生き方ってもんを知らないらしい、しっかりと教えてやれ!!」
兵士「うおおお、この仕事を終えれば100万手に入る!」
兵士「その為にコンジュ都市から出て、これまで言いなりになってやってきたんだ」
銃を構え、剣を構える大人たち
まさか、人質を取ろうとしているの?
周りの兵士達が次々に襲いかかってくる!
そう思ってたけれど?
その瞬間、兵士達の足元に光が生まれた。
リ「なに!?」
そして、光と共にその姿を消した。

次回 イケメン行商人ヤン・バスク完結編2
すみません、話が長いので切らせてもらいます。
ディアスでスパンと
デ「おい!!」





  

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